護符・印と記号

アブラカダブラ

別名: 熱病の三角形、abracalan

文字が減るのと同じように病気も消え去るよう、逆三角形に書かれた言葉。

ひと目でわかる

First recorded
紀元3世紀、セレヌス・サンモニクス
Shape
逆三角形、11行
Prescribed for
ヘミトリテオス、三日熱マラリア
Worn as
リネンに書き、首から下げる
Removal
背後越しに東へ流れる川に投げ入れる
Now chiefly
手品師の言葉

呪文

1行目に「ABRACADABRA」と書く。次の行は「ABRACADABR」、その次は「ABRACADAB」とする。毎回最後の文字を落としながら続け、最後に「A」だけが残るようにする。11行の逆三角形は、一見してわかる類感呪術だ。言葉が消えゆくように、熱もまた消え去るというわけである。

この指示は、3世紀初頭のものとされるクィントゥス・セレヌス・サンモニクスの医学詩『Liber Medicinalis(De Medicina Praeceptaとも呼ばれる)』に残されている。サンモニクスはセプティミウス・セウェルスとカラカラの宮廷に仕えた医師であり学者でもあったため、この呪文が辺境の民間療法ではなく、帝国の医学体系の中にあったことがわかる。

これが処方された病は「ヘミトリテオス」、つまりローマ世界全域で流行していた、再発を繰り返ししばしば命を奪う三日熱マラリアの一種だ。患者はこの言葉をリネンに書き、亜麻の糸で首に掛けて9日間身につける。そして日の出前に、東に向かって流れる川に背後越しに投げ捨てるよう指示されている。

言葉の由来

実際のところ、誰にもわからない。諸説を挙げる前に、この正直な答えを言っておくべきだろう。

最もよく言及されるのはアラム語に由来するという説で、「私が語る通りに私は創造する」を意味する avra kedavra などが挙げられる。しかしこのフレーズは文献で確認されたものではなく再構築されたものであり、その再構築自体も疑問視されている。ヘブライ語の ab, ben, ruach ha-kodesh(父と子と聖霊)とする解釈もある。またギリシャ語のルートからは、古代後期の魔法の宝石に頻繁に登場し、ギリシャ数字での文字の合計が365になるグノーシス主義の神名「アブラクサス(Abraxas または Abrasax)」との関連が指摘されている。

はっきりしているのは、当時の環境だ。3世紀の地中海世界は、誰にも解析できないからこそ効果を発揮する魔法の言葉に満ちていた。誰もが読める文章よりも、意味を持たない音節の羅列の方が、本物の力ある名前だと信じられていたのだ。

その長い歴史

この三角形は、本来の目的だったローマの熱病よりも長く生き延びた。アングロ・サクソンの医学書、中世や近世の処方箋、護符に登場し、特に有名なのはダニエル・デフォーの1665年のロンドンのペストに関する記録だ。街が死に絶えていく中、人々が首から下げていた紙の一つとしてこの言葉が挙げられている。

また、これは文字が減っていく呪文の系譜の原点でもある。「ABRACALAN」や「ABLANATHANALBA」、その他の意味を持たない文字列が、同じ理由から同じように三角形に書かれた。言葉そのものよりも、形式の方が重要だったと言える。一文字ずつ減らすことのできる文字列なら、同じ論理で同じ役割を果たせたからだ。

どのように手品の言葉になったのか

護符から娯楽への移行は、呪文としての医学的信用が失墜し、そのエキゾチックな響きだけが生き残る中で徐々に進んでいった。19世紀には、「アブラカダブラ」は意味のない呪文を表す文学的な決まり文句としてすでに定着しており、手品師たちは本物の魔法から借用した演劇的な語彙の一部としてこれを取り入れた。

この凋落は決して珍しいことではない。「ホーカス・ポーカス」や「シム・サラ・ビム」、そしてタロット自体の評判も、実用からパフォーマンスへと全く同じ道を辿っている。現在、帽子からウサギを出すために人々が唱えるその言葉は、およそ15世紀もの間、熱を出した子供のためにリネンに書き込まれていたものなのだ。

熱病の三角形の書き方

セレヌス・サンモニクスが最も詳細な指示を残しており、後世の処方の大半はそれを模倣している。

  1. 1行目に「ABRACADABRA」と書く。
  2. 続く各行で最後の文字を1つずつ落とし、11行の三角形を作って最後は1つの「A」で終わらせる。
  3. リネンに書くか、後世のバリエーションでは羊皮紙や紙に書く。
  4. それを折りたたみ、亜麻の糸で首から下げる。
  5. 9日間身につける。
  6. 9日目の夜明け前、肩越しに背後へ向かって、東に流れる川に投げ入れる。

捨てる際の指示が興味深い。流水に背後越しに投げるのは、二度と見たくないものを処分する際のローマの標準的な方法であり、これはこの護符が治療というよりも病の転嫁であったことを示している。

振り返りの問い

  • この呪文は、望む結果を視覚的に模倣することで機能する。これと同じような論理が説得力を持つ場面は、他にどこがあるだろうか?
  • その力は、誰にも翻訳できないという事実から生じていた。これは、言葉に権威が与えられるプロセスについて何を物語っているのだろうか?
  • 真面目な医学の処方箋が、子供の遊び言葉になった。現在の真面目なもののうち、どれが同じ道を歩んでいるだろうか?

よくある質問

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