ひと目でわかる
- Origin
- 江戸時代の東京
- Name
- 招き猫
- Right paw up
- 金運と幸運
- Left paw up
- 客と人
- Usual materials
- 陶器、のちにソーラーパネルで動くプラスチック製も
- Placed
- ドアの方向に向けて、レジの横
そのしぐさこそがすべて
猫は手を振っているわけではない。日本の手招きのしぐさは、手のひらを前に向けて上げ、指を呼ぶ相手の方へ折り曲げる。まさに猫の前足がしているしぐさであり、だからこそ欧米の人はこれを挨拶だと受け取り、日本人は「こっちへ来い」と解釈する。
その解釈の違いは些細なことではない。猫は通りすがりの人に挨拶をしているのではなく、客を呼び込んでいる。これは明確に商業的な役割であり、だからこそ家庭の神棚ではなく、入り口やレジの横に置かれるのである。
どちらの手か、そして何を持っているか
現代の標準的な解釈では、右手は金運と全体的な幸運、左手は客や人を呼び込むとされる。両手を上げた猫も存在し、欲張りや行き過ぎと見なされることもあるが、それでも多くの店が飾っている。
ほとんどの猫は「小判」を持っている。江戸時代の楕円形の金貨で、通常は「千万両」という途方もない金額が記されているが、これはある種の冗談のようなものだ。他にも打ち出の小槌、魚、ひょうたん、絵馬を持っているものもある。前掛け、鈴、首輪はほぼ定番であり、これらは江戸時代に大切に飼われていた猫の実際の装いに由来している。
色には別の意味が込められているが、その多くは現代のものである。三毛猫は最も伝統的で縁起が良いとされ、白は純粋、黒は厄よけやストーカーよけ、金は富、赤は健康、ピンクは恋愛を意味する。これらの意味付けは商業的であり、売り手によって必ずしも一貫していない。
どこから来たのか
いくつかの起源伝説が競合しており、東京の寺社がそれぞれ主張している。
最もよく語られるのは、世田谷の豪徳寺の物語である。嵐の中で木の下で雨宿りをしていた大名が、寺の猫が前足を上げて彼を手招きしているのを見た。彼がその場を離れた直後、彼が立っていた木に落雷した。命を救われた大名はその貧しい寺に寄進を行い、寺は繁栄した。今日の豪徳寺には、参拝者が奉納した数千もの小さな白い招き猫が並び、護符の世界でも最も印象的な光景のひとつとなっている。
浅草の今戸神社は、今戸焼の陶器にまつわる伝説を主張している。夢のお告げを受けた老婆が猫の置物を作って売ったという話だ。さらに吉原の遊女にまつわる別の伝説もある。
伝説ではなく記録として残っているのは、19世紀半ばまでに江戸で招き猫が作られ、売られていたということだ。そこから日本中に広まり、さらに日本や中国からの移民や貿易を通じて世界中へと広がっていった。
中国の猫ではない
招き猫は日本発祥だが、現在では世界中の中国料理店や商店、家庭で非常に多く見られるため、中国のものだと思い込んでいる人が多い。20世紀に中国のコミュニティに完全に定着し、中国語の名前も付けられた。現在世界中の人が持っている、電池で動く手を振る猫は中国で作られたものだ。
招き猫を所有したり飾ったりすることに制限はない。最初から商業的な品であり、登場した時から販売用に大量生産されていた。守るべき唯一の習慣は置き場所だ。客を呼び込むのだから、外のドアの方向に向けて置くのが正しい。
招き猫の選び方と置き方
その習慣は宗教的というより商業的であり、かなり緩やかに守られている。
- 目的に合わせて手を選ぶ。金運なら右手、客と人なら左手。
- こだわるなら色を選ぶ。三毛猫が伝統的で最も縁起が良く、黒は厄よけ、金は富。
- 入り口に向けるか、入り口の近く、あるいはレジの横に置く。
- 床に直置きせず、目の高さかそれ以上の場所に置く。
- 清潔に保つこと。店にほこりをかぶった猫を置くのは見栄えが悪く、これはスピリチュアルな理由というより実用的なルールだ。
- 神社(特に豪徳寺)で授かった場合は、1年経ったらそこへ返納するのが習慣である。
電池やソーラーで動く現代のバージョンは、実際に使っている人から「劣る」と見なされることはない。この伝統は最初から大量生産で始まっているため、大量生産品に対しても寛容である。
招き猫が属する場所
その用途と、他のカウンター上の護符たち。
振り返りの問い
- 人を遠ざけるのではなく、呼び寄せる猫。招待状のような役割を持つ護符を、あなたは他にいくつ知っているだろうか。
- その起源は複数の寺社が主張しており、どれも証明はできない。護符に「真実の起源の物語」は必要なのだろうか。
- これは最初から大量生産されていた。そのことは、手作りの護符に比べてこの品を劣らせるものだろうか。
よくある質問
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