沢火革
革 · Gé
沢の下に火があり、水と火は相容れず変容する。革卦は意図的で根本的な変革と、人々がそれを受け入れる時機を説く。
卦辞
已の日になれば乃ち信ぜらる。元いに亨る。貞しきに利ろし。悔い亡ぶ。
信認には定まった時がある。時期尚早の変革の訴えは単なる不満にすぎないが、然るべき日の提言は正統な使命となる。
象辞
沢の中に火有るは革なり。君子以て暦を治め時を明らかにす。
激変への対応は暦を正すことにある。循環における自己の現在地を正確に知ることこそが、変革を独善ではなく万人の納得するものにする。
この卦の意味
「革」は文字通り皮を剥ぎなめすことを意味し、転じて物事を根底から一新することを指す。沢の下に火があり、相容れない二つの要素が同じ場所にあり、一方が他方を滅ぼさずにはいられない。易経はこの象を変革の象徴とする。小手先の調整ではない、根本的な刷新である。
卦全体が時機と信憑性を中心に展開する。卦辞は「已の日になれば信ぜらる」と説き、三爻がその原則を示す。すなわち、改革の議論が三度巡ってから断行せよということである。同じ爻が凶とする最初の衝動に任せてはならず、かといって際限ない議論に沈んでもならない。三度の吟味を経て行動に移すとき、すでに理は公に明らかとなり、人々は自ずと従う。
象辞の教えは意外である。激動に直面した君子は暦を整える。時の推移における位置を厳密に把握することが、必然たる改革と単なる混乱とを分かつ。
下位の二爻は動物に託して結末を語る。大人は虎のように変じ、その文様は極めて鮮やかである。君子は豹のように変じ、より緻密な文様を成す。そして小人はただ面を改めるだけであり、古典はこれを賞賛も非難もしない。外面的に従うことこそ大衆がなし得るすべてであり、それで充分なのである。
占断において
占断において革卦は根本的な刷新を後押しするが、それには厳格な条件が伴う。今すぐではない、あるいは正当な理由を完全に明示する前であってはならない。
得るべき教訓は、地ならしをし、議論を熟成させ、時が真に満ちたその瞬間にのみ断行することである。その後は踏みとどまるべきである。上爻はさらなる波乱を戒め、成果の定着を求める。二度目の変革は最初の変革を無に帰すからである。
六つの爻
爻の文は、占いでその爻が変爻となったときにのみ読みます。ここでは卦が描かれる順に、図の上から下へと並べてあります。
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上六
君子は豹変し、小人は面を革む。征けば凶、貞に居れば吉。
変革ののち二通りの適応が生じる。真の内面的一新と、外面的な姿勢の改まりである。古典はその双方を受け容れ、新たな争乱を厳禁する。
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九五
大人虎変す。占わずして信ぜらる。
全面的かつ明白な変貌。疑う余地なく確固たるものであり、易経における至高の賛辞である。
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九四
悔い亡ぶ。信有りて命を改むれば吉。
悔いは消え去る。人々は心服し、天命を改めることで吉を得る。
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九三
征けば凶、貞なれども危うし。革の言三たび就れば、信ぜらる。
性急な行動は凶を招き、固執は危うい。変革の言が三度重ねられて初めて人々は信服する。
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六二
已の日になれば乃ちこれを革む。征けば吉にして咎なし。
その時が来たら、変革を断行する。前進すれば吉にして非難されることはない。
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初九
黄牛の革を固く用う。
発端においてその場に固く留まる。まだ何も動いてはならず、結びつきは中央にあり堅固である。
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