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全64卦中の第33卦

天山遯

遁 · Dùn

下から二本の陰爻が伸び上がり、強い爻はすでに上へと退いていきます。この卦が説くのは戦略的な退却であり、その時機とやり方こそがすべてだと言い切ります。

退避 身を引く 距離 時機
文王の卦番号
64卦中の33番
構成
山の上に天
爻(下から上へ)
陰 · 陰 · 陽 · 陽 · 陽 · 陽
漢字
遁 · Dùn

卦辞

遯は亨る。小しく貞しきに利あり。

遯は成功の部類に入れられており、それこそがこの古典の要点です。正しい時機に退くことは、敗北ではなく勝利なのです。

象辞

天下に山有り、遯なり。君子以て小人を遠ざけ、悪まずして厳しくす。

敵意のない距離です。怒りは関わりの一形態であり、退くことはまさにそれを避けようとしています。

この卦の意味

遯は下に二本の陰爻があって上へ押し上げようとし、上にある四本の強い爻はすでに退きはじめています。古典はこれを、状況が自分に不利へと転じる時と読み、その助言は去ることです。

この卦を特徴づけているのは、退くことにも段階があるという主張です。爻辞は、最後に取り残されて危うい退却の尻尾から、早く喜んで去り何も失わなかった上爻の晴れやかな退却まで続きます。その間には、しがらみがあって去れない者や、断ち切りたくない義務に引っかかって身動きが取れない者がいます。

真の分かれ目を示すのは第四爻です。自ら望んで退くことは、ある人には幸運となり、別の人には破滅となります。その違いは境遇にあるのではなく、意図して手放せるかどうかにあります。

象辞はそのやり方を付け加えます。厄介な人びとを怒らずに遠ざけること。怒りは関わりの一形態であり、この卦が説くのはまさに関わりを断つことだからです。用いる道具は控えめさであって、敵意ではありません。

占断において

占断において遯が出れば、一歩退けということです。状況は変わりつつあり、有利さはもはや位置にではなく距離にあります。

助言は、早く、自らの意志で、争わずに去ることです。義務があって去れない場合、第三爻は、それを大切にし、関わる人びとの世話をするようにと説きます。この卦は、時機を得た退却をそれ自体で一つの成功とみなします。

六つの爻

爻の文は、占いでその爻が変爻となったときにのみ読みます。ここでは卦が描かれる順に、図の上から下へと並べてあります。

  1. 上九

    肥遯、利しからざる无し。

    きれいに、早く、喜んで抜け出すことです。この一連の身の処し方が取りうる、もっとも良い形です。

  2. 九五

    嘉遯、貞にして吉。

    決裂することなく去ることです。この卦の主爻であり、卦全体が組み立てられている手本です。

  3. 九四

    好遯、君子は吉、小人は否む。

    同じ行いでありながら、違いは自ら望んで手放せるかどうかにあります。

  4. 九三

    係がるる遯、疾有りて厲うし。臣妾を畜うは吉。

    義務に引っかかった退却です。古典は、縁を切るのではなく、自分に付き従う人びとの世話をせよと説きます。

  5. 六二

    之を執うるに黄牛の革を用う、之に勝えて説くもの莫し。

    中心にあって強い何かによって、状況に縛りつけられています。ここでは退くことができません。

  6. 初六

    遯の尾、厲うし。往く攸有るを用うる勿れ。

    最後に取り残される、もっとも悪い位置です。この爻がただ一つ勧めるのは、これ以上事態を悪くしないことです。

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