䷽
全64卦中の第62卦

雷山小過

小過 · Xiǎo Guò

中央に2本の陽爻、その外側を4本の陰爻が囲む。翼を広げて飛ぶ鳥の如く、身体は小さく羽は大きい。古典はこれを、小さな事柄のみが成就し、大きな企ては成し得ない時として説く。

小さなこと 謙 下へ越えること 細部への心配り
文王の卦番号
64卦中の62番
構成
山の上に雷
爻(下から上へ)
陰 · 陰 · 陽 · 陽 · 陰 · 陰
漢字
小過 · Xiǎo Guò

卦辞

小過は亨る。貞に利ろし。小事に可ろしく、大事に不可ろし。飛鳥これに音を遺す。上るによろしくあらず、下るによろし。大吉。

異例なほど直接的な指示です。飛ぶ鳥の声が上へではなく下へと響くように、人もまた低く留まることが求められます。

象辞

山の上に雷あるは小過なり。君子もって行いは恭に過ぎ、喪は哀に過ぎ、用は倹に過ぐ。

許された三つの行き過ぎであり、そのいずれもが下へ、そして内へと向かっています。古典は、どこにおいてなら度を越すことが許されるのかを正確に示しています。

この卦の意味

小過は第28卦の大過と対をなす卦であり、その相違は重みがどこにかかっているかにあります。大過では中央に4本の陽爻がひしめいて梁が撓んでいました。これに対して小過では中央が強く外側が弱く、古典はこれを小さな胴体と大きな翼を持つ鳥の姿として描いています。

卦辞は、この書のなかでもひときわ直接的な指示を与えています。小さな事は成し得ても、大きな事は成し得ず、飛ぶ鳥の声は上へではなく下へと響きます。何を企てているのであれ、この卦はそれをより小さく、より低く抑えることを求めています。

象辞は特に印象的な箇所です。三つの行き過ぎを挙げ、そのすべてを許しているからです。礼儀においては行き過ぎるほど慎み深くあれ。喪においては行き過ぎるほど悲しめ。出費においては行き過ぎるほど倹約せよ。これら三つはいずれも、謙虚さ、真情、そして自制という、下へ向かう方向へと度を越すものであり、古典はここにおいてのみ行き過ぎが安全であると明言しています。

各爻の文も、ぶれることなく同じ方針を保ち続けます。飛ぶ鳥は最下段の初爻で凶に出会い、最上段の上爻では飛び去って見失われます。その間において、君主を目指しながら臣下に会うことは良しとされ、第四爻(九四)は動くなという四つの異なる指示を重ねています。

占断において

占いの答えとしての小過は、物事を小さく保つべきことを告げています。野心的な行動に出るべき時期ではなく、この卦はその点を異例なほど率直に述べています。

その助言は、細部に心を配り、普段以上に慎重になり、規模を拡大するよりも礼儀や真情、倹約に余分な力を注ぐことです。高い目標を掲げながら控えめな結果に着地することは、ここでは明白に良しとされています。

六つの爻

爻の文は、占いでその爻が変爻となったときにのみ読みます。ここでは卦が描かれる順に、図の上から下へと並べてあります。

  1. 上六

    遇わずして之を過ぐ。飛鳥之に離る。凶。これを災眚と謂う。

    完全に度を越して行き過ぎてしまうこと。低く留まるべきであった鳥は、飛び去って二度と戻りません。

  2. 六五

    密雲雨ふらず、我が西郊よりす。公、弋してかの穴に在るものを取る。

    第9卦の像が再び現れます。大雨のような大きな解放が得られない場所で、的を絞った小さな行動が成果を収めます。

  3. 九四

    咎なし、過ぎずして之に遇う。往けば厲うし必ず戒めよ。用うること勿かれ、永く貞なれ。

    この書のなかで最も強く行動を押しとどめる爻です。動くなという四つの異なる指示が重ねられています。

  4. 九三

    過ぎて之を防がざれば、従いて或いは之を戕う。凶。

    この時期には並みの警戒では足りません。この爻は、過剰なまでの用心を求めています。

  5. 六二

    其の祖を過ぎて其の妣に遇う。其の君に及ばずして其の臣に遇う。咎なし。

    高いところを目指しながら、より低いところに着地すること。古典はその二つの例を挙げ、いずれも問題ないと認めています。

  6. 初六

    飛鳥以て凶なり。

    卦全体が低く留まるよう戒めている中で、飛び立とうとすること。性急な上昇が招く災いです。

最新の投稿

タロットカードの意味や象徴、実践的な活用法を解説するブログです。日々のリーディングや学習に役立つ知識をお届けします。